ある元エンジニアの回顧録

記載内容は実体験とは限りませんので、ご注意下さい。

エンジニアの給与について

エンジニアは技術職なので年収が高い、と思われていますが、実際は違います。

開発経験無し、上流工程のみ担当、実務は他社に任せ、中間マージンのみを搾取する企業等に運良く採用されれば話は別ですが。

氷河期に就職した方は、ベースアップがほぼされていないと思います。
5月1日のメーデー前後にニュースを見ていると、ベースアップについて労使交渉の話題を良く見かけると思います。
残業時の時給は月収ではなく、ベースを元に計算されます。
ベースを上げず、技術や経験や資格に応じて追加報酬を与えられると、月給が増えているように感じますが、残業代はほぼ増えていません。

エンジニアの平均年収には、当然残業代が含まれています。安い残業代で長時間労働をした結果算出される年収。これを羨ましいと思う人は少ないと思います。
働き方改革により残業時間が今後減少するということは、年収も減少する事になります。

これに対し、海外企業は労働時間ではなく、結果を重視する為、有能なエンジニアや技術者はかなり厚遇されます。その為、日本の有能な人材は海外にどんどん引き抜かれて行きます。

エンジニアを今後目指す方は、入社時点の月収に騙されず、将来を見据えた上で就職する企業を検討することをおすすめします。

(新型コロナの影響で、就職氷河期の現在、選択する余裕はないかもしれませんが)