ある元エンジニアの回顧録

記載内容は実体験とは限りませんので、ご注意下さい。

エンジニア解雇、異動について

エンジニアの解雇、異動により、その後の業務に支障が出るような話をネット上でそれなりに見かけます。

大概の場合、解雇や異動をした方が悪いような意見ばかり見かけます。

解雇の場合は少しは同情しますが、正直本人にも問題があると思います。

業務の合間に引き継ぎ資料を作成、いつ自身がいなくなっても大丈夫な環境の構築をしておくのは、社会人として必須の能力だと思っています。
いつ不慮の事故等により戦線離脱するか、過労死するか、等を考えると、一人に依存した環境は避け、必ず二人以上が物事を把握している環境の構築は必須となります。

ただ、日本の会社は引き継ぎを軽視し、上司自身がわからない部下の行動は評価しない傾向が強いように思われます。

他社が投げ出したシステムを引き継いで開発する際も、まともな引き継ぎを行える事は稀です。(わざとの可能性も高いですが)

原因は、作業実績ではなく作業時間でしか評価できない日本の企業体質にあるとも言えます。

作業の効率化、機械化を行い、時間的余裕を作り、空いた時間で資料資料化を行うのが必要ですが、「余裕があるならもっと仕事を詰め込めるな」となるのがほとんどの日本企業です。
そうなると、下手に効率化せず、だらだらと働く、働いている振りをする社員が増えるのは当たり前でしょう。

同僚も「自分が忙しく働いているのに、余裕があり暇そうにしている奴は許せない」と上司に告げ口をする、そういった人がどうしても存在します。

せめて、自分だけでもそういった人にならない、反面教師と出来るように心がけたいものです。