ある元エンジニアの回顧録

記載内容は実体験とは限りませんので、ご注意下さい。

営業 都市伝説

⚫大規模案件 受託
営業「やりました。超大規模の案件を受託してきました。」
上司「良くやった。契約内容の詳細は」



上司「悪いが、お断りしてきなさい」
営業「何故ですか!苦労してようやく取った契約なのに!?」
上司「うちの開発力を把握しているか?パートナー会社に協力を要請したとしても、今すぐに準備できる開発力を大幅に超えている」

〈後日〉
営業「自分の努力に応えられない会社になんかいられません。自分はもっと上の会社で働きます」

【感想】
自社の商品の在庫(この場合は開発力)を理解しようとしない営業は、デスマーチを作る原因になります。辞めたのは会社・本人どちらにとってもwinwinとなるので、良い結果でしょう。


⚫今回だけだから
営業「ライバル会社の仕事を取りたい。今回だけ、赤字を覚悟で開発して欲しい」
開発「(大赤字じゃないか)本当に今回だけですよ」

〈後日〉
営業「申し訳ない、お客様の信頼をもっと上げないと、継続受注が難しい」
開発「(あ、これずっと赤字になる典型例だ)無理です。諦めて下さい」
営業「無理をどうにかするのが仕事じゃないか!お前じゃ話にならない。上司を出せ!」

【感想】
自身の営業成績しか考えておらず、会社としての利益・損失を考えていない営業。その結果、システム開発の大変さをお客様も勘違いし、日本のエンジニアは世界でもかなり低い給料で働かされています。
できる営業であれば、お客様に「本来はこれだけ必要ですが、今回だけ当社の品質等をお見せする為にこれで受けさせていただきます。今後も良い関係を築ければ幸いです」と言った前置きをしているでしょう。