ある元エンジニアの回顧録

記載内容は実体験とは限りませんので、ご注意下さい。

不具合発見時の報告について

システム開発に不具合はつきものです。

但し、報告する際の態度により、お客様からの評価は全く異なります。

・発見次第、「バグを見つけました。どうしますか?」と、報告する。
・発見次第、「想定される影響範囲、実件数、リカバリ案」等を報告する。

言うまでもなく、後者が正解です。
「前者なんて本当にいるの?」と思うかもしれませんが、頭が痛い事に、かなり存在します。

仮に、保険会社から送られてくる年末調整用のハガキに印刷ミスがあったとしましょう。

当然、正しいものを再送する必要があります。
何も考えずに全員に送ると、ハガキ代、インク代、お詫びの文書、文書を送るための封筒、等々莫大な損失になります。

それを避ける為には、対象者を洗いだして少しでも送付する件数を減らす必要があります。

単に事象を報告するだけではなく、想像力を働かせてどうすれば被害を押さえられるか、を提案できるエンジニアになりたいものです。