ある元エンジニアの回顧録

記載内容は実体験とは限りませんので、ご注意下さい。

文系、理系について

西暦2000年頃、入社時点の月給について、理系は文系より1万円程度多くなっていました。

では、理系の方が文系よりも仕事が出来るのかと言うと、結局はその人次第です。

エンジニアは、基本的には個人ではなく集団で開発を行います。
当然、コミュニケーションが必要であり、上流工程を担当する人ほど必要性が増します。

理系だからプログラム能力が高い、文系だからコミュニケーション能力が高い、そういった偏見が色濃く残っていたのだと思います。

よく「喋りが上手い=営業向き」と言う人がいます。
営業の方からすると「根回しの方が大切」と聞いた事があります。
商品知識、在庫の有無、メリットとデメリット、需要の有無、等々ただ喋りが立つだけでは解決しない事が多数あります。

エンジニアも同様に、無駄がなく作業が早いプログラマーが必要な時もあれば、デバッグ効率や将来仕様変更が発生した際を考慮できるプログラマーが必要な時もあります。

適材適所、得意分野を活かせる開発体制の構築をプロジェクトマネージャーが出来るかどうかが大切です。

コミュニケーション力は、ほとんどの場合、場数を踏むことで少しずつ改善していきます。

文系だから、理系だから、と言う偏見(差別)ではなく、個人を正しく評価した人事採用が理想的です。(難しいとは思いますが)